岐阜県の国宝
岐阜県には国宝建造物が3つあります。
いずれも室町中期~前期に建造されたもので、
高山市の 安国寺経蔵
多治見市の 虎渓山永法寺開山堂と観音堂
です。 何年か前、永法寺の開山堂と観音堂の修復工事の際、社寺建築の会社様より御注文を頂き
納材させて頂きました。
社寺建設会社の担当の方と文化財建造物保存技術協会 通称『文建協』の担当の方と
修復箇所を見ながら、打ち合わせを何回も重ねて進めた仕事でした。
国宝の修復は、作られたときと同様に復元するのが原則ということで、元々使用されていたものと
同様の木柄と年輪の巾が要求されましたので、木曽桧の赤身で造り、納めました。
長年の風雨で傷んだ所を切り取り継ぐ工事で細かな木材が多くとても気を使いました。
写真のように修復された姿は、700年ものあいだ美しいつくりの建造物として人々にあがめ祭られてきたのがわかります。
当社がこのような歴史ある文化財建造物や国宝にかかわれたことを誇りに思います。