もとおち(元落)
社長の藤井です。
去る11月28日金曜日、冬雨の中、市場にて原木の競り市が開催されました。
足元が悪い関係か客が少なく原木相場はいまひとつ値が付きません。
相場が下りはじめると良材の出材はみるみる減ってきます。
長年育ってきた良材を敢えて切り倒すことはないという思惑が立木の持ち主に有るからです。
先日、営業の中島がブログにアップした、樹齢500年の杉の大径木は、始めの競りでは1本200万円しか値が付かず予定価格は300万円でしたので売り手は競り落すことなく残したといいます。
これを元落(もとおち)と呼びます。
500年も生きてきた木を簡単に売らず元落とした競り子の判断が報われて、この杉を必要とする人が現れることを願います。