社寺建築材の人工乾燥
営業の中島です。
先日、社寺建築の構造材の大きい物の人工乾燥のチェックをしました。
ちょっとここで、木材の豆知識。
少し前に教えて頂いた事ですが、木材が乾くのに伴って、曲がり、反り、割れが発生する事は皆さんもご存じと思いますが、
具体的にどれぐらい変形するのかは、なかなか知らないと思います。
写真に図を載せていますが、具体的な数値(収縮率)は長さ方向が0.5%、放射方向(柾目)が5%、接線方向(板目)が10%となります。
板目方向は柾目方向の2倍の変化量があります。
だから、柾目の方が狂いが少ないと言う事ですね。
弊社の乾燥は中低温乾燥にて行います。
桧の艶・香りを損なわないように心がけています。
闇雲に熱と風を当てれば良いわけでは無く、木材の内部からの水分を外側に持っていきながら乾かすイメージで乾燥のプログラムを考えます。
材料の断面サイズ、厚みの違い、用途などにも考慮して乾燥を変えています。