童話の森
社長の藤井です。
愛知県の知多半島には、ご贔屓いただいているお客様がみえます。
先日、訪問させて頂いた際『ぜひ、半田市出身の著名人のひとり、新美南吉記念館を見てください』とすすめられ、訪問しました。
童話作家 新美南吉の代表作は『ごんぎつね』です。
あらすじは、いたずらばかりして人を困らせていた子狐「ごん」は、あるとき村人の兵十が川で魚を捕っているのを見つけ、兵十の捕った魚を逃がすといういたずらをしてしまいます。
後日、兵十の母の葬式を見たごんは、あの時逃がした魚は兵十が母に食べさせるために準備したものと悟り、後悔し、その償いの思いで、栗や松茸などをこっそり兵十の家へ届け始めます。
ある時、ごんが家に忍び込んだ気配に気づいた兵十は、また悪さをする為に忍び込んだんだと思い、ごんを撃ってしまいます。
ごんのまわりに栗や松茸が落ちているのを見た兵十は、今まで差し入れしてくれていたのがごんだったと気づきます。
「ごん、おまえだったのか!いつも栗をくれていたのは。」と問う兵十に、ごんは目を閉じたままうなづく・・銃の筒口から青い煙がでている・・
以上のような物語です。
だれもが一度は読んだことのある童話でしょう。
新美南吉記念館は、きつねの穴をイメージするかのように半地下に造られています。
江戸時代、このまわりは、水源として保護した『御林(おはやし)』になっていたようです。
樹木は残っていますが、きつねが生息できるような環境ではなくなっています。
子供の頃にちょっと悲しい物語だったごんぎつねを懐かしく思いかえることが出来たひとときでした。