「お木曳」伊勢一の鳥居
御嶽山山麓で伐採された桧の原木は、お木曳により搬入され
伊勢神宮の神殿柱として、次の遷宮まで二十年活用されます。
次に宇治橋大鳥居として二十年、参拝者をお迎えします。
その次の二十年は伊勢国東の玄関口
桑名七里の渡し場の鳥居へと移して建替えられます。
建替え前の桧です。
二十年間、風雨にさらされ多くの参拝者を見守ってくださいまして
大変お疲れ様でした。という、気持ちになります。
桧の赤身(芯部)は腐れにくいのですが、傷んだ所を削り取り
次の二十年お勤めが出来るように修繕します。
防腐処理は一切使っていないため、地中部分はかなり傷んでいます。
写真ではわかりにくいですが、長さ8m以上、直径70cmとかなり太い桧丸柱です。
前回は、三重県桑名市にある七里の渡しに二十年建てられた後、
阪神・淡路大震災で、被災した神社さんへ移し建てられたそうです。
雨風に耐え育った桧の良材を、大切に使い続ける心を大切にしたいですね。