樅丸太
社長の藤井です。
樅は、冬に扱う樹種です。
冬に切り倒し、寒いうちに半製品まで加工しないと
変色・割れ・カビなど劣化して、歩留まりが悪くなります。
先人は、木の特性を活かした使い方をしています。
まず湿気に弱く腐りやすいため、棺に使われました。
現在は、火葬のため樅の必要はありません。
次に化粧箱です。乾くと無臭なので、高級なそうめん箱や菓子箱
そして油脂が少ないので、墨字が滲まず高級陶器の箱に使われます。
あと白木で墨字が美しく書くことが出来るので、お札や塔婆や絵馬に使われます。
乾くと硬くなるため、住宅の2階和室の畳をしく下の板に使用されます。
柾目で使用されることが多いので、太径木が好まれます。
近年は、切りつくされて地元の樅は少なくなりました。
先月、下呂の市にて樅が出材されました。
飛騨地方で切られた樅です。
年輪巾があるので、節がでそうですが太いところを入手しました。
市場の若い社員さんに、ウラジ口樅と本樅の見分け方を
教えて欲しいと頼まれました。
これはまた、次回のお楽しみにして下さい。