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木のはなし

伐採について

今回は、伐採についてお伝えします。

伊那林業株式会社さんの作業現場を訪問しました。

代表者の藤井堅司氏は、私の親戚です。

 

 

写真では分かりにくいのですが、この現場は急傾斜です。危険な作業ですね。

体を張った仕事です。毎年県下で死亡事故があります。

 

伐採は、次の写真のようにチェンソーで倒したい方向へ受け口を付けます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次に受け口の反対側に追い口を入れます。追い口を入れたら倒したい方向を定めてくさびを打ち込みます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

切り株を見ると受け口と追い口が、良くわかります。

 

 

倒した木は、架線で引き込み集材場所に集めます。

 

 

次の写真は、架線を巻き込む機械(タワーヤーダ)です。

 

 

集めた原木は、径級と品質を見て造材

(長さを切る)します。

 

 

 

 

 

 

 

運搬車(フォワーダ)で作業道を降りて行きます。

運転を誤ると谷底に転落するおそれがあるので慎重に進みます。

 

 

トラックの積み込み場所でパルプ用材、バイオマス材、ベニヤ用材、建築用材の並材、高給材と仕分けして積み上げて、トラックで搬出できるようにします。

以上の伐採作業を行うのに、一人前になるのに5年はかかると言われます。

年々高齢化と長引く林業不況で伐採技術者は、減少しています。

戦後70年、その頃の植林木が伐期を迎えています。

伐採する仕事は、山林だけではなく家の周りの防風林や、神社の周りなどの建築物に隣接した伐採もあります。担い手を育てて欲しいですね。

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