木の腹と背中
桧の原木を目利きする時、腹に欠点があるかを見ます。
原木の腹(ハラ)とはどこでしょう。
山の頂点に向いた面が、腹(ハラ)です。
反対に里に向いた面が背です。
実際の写真で見てみると、右側に見えているところは、背になります。
腹は左側の、実際には映り込んでないあたりになります。
桧原木の腹側は、製材しても節が出にくく、
帯鋸(オビノコ)を深く切り込む事が出来ます。
背側は、節が出やすくアテという硬く縮み狂いやすい性質があります。
写真は、左上側が腹になります。根株が張った側が山の頂上を向いた面です。
この木は、元の芯が背に寄っていますので腹側の良い部分(取り身)が多いですね。
逆に腹に節のある木は、節のない注文材を製造するのには不向きです。
そういった欠点のない材を仕入れるよう心掛けています。