元と末
原木を取り引きする際
木の根を「元(もと)」と呼び、上の方を「末(すえ)」とか「裏(うら)」と言います。
根のついた原木は【元木(もとき)】と伝票に表示されます。
元木の上の原木を【2番玉とか裏木(うらき)】と呼びますが伝票には何も記載されません。
欠点が無い場合元木の方が高値で取引されます。
さて、製品になってから元方向と末方向ををどのように見分けるか?
新人さんに説明するのがなかなか大変です。わかりやすい方法は、節を見ることです。
節の芯は、節の中心にあることはまずありません。どちらかに寄っています。
上の写真は、上に芯が寄っています。上が末です。
節の無い製品の場合は、杢目(もくめ)がタケノコのように
上へ上へと向かっている方向が末です。
解りにくいですが、1枚だけ反対方向に貼ると違和感を感じます。
他に、元は赤身が多く末はシラタが多いという判断基準があります。
新人さんに一日もはやく元と末を見分けられるようになっていただきたいものです。