成熟材と未成熟材?
成熟材と未成熟材とは聞きなれない文言ですね。
未成熟材とは
赤い印、芯からおおよそ20年生前後が「未成熟材」でその外側は「成熟材」です。
未成熟材ばかりの樹齢の若い木は、
り曲げても弾力があり折れません。
成長して25年以上年輪(赤い部分の外側)を重ねていくと成熟材となり
鞭のような柔らかさは無くなり、台風など暴風のため幹が折れてしまいます。
以下の写真のようなシナイと言われる欠点になります。
また、芯部近くの未成熟材ばかりで製材製品を作った場合
いくら狂わないように乾燥しても以下の写真のように
Sの字に曲がってしまい製品となりません。
狂わない製品にするには、未成熟の年輪を
成熟した年輪で覆うようにして製材する工夫が必要です。
長年の経験で、芯部のみで木製品にすると狂うことは解っていましたが、
森林文化アカデミー元教授の富田様に教えていただき、
今回のように理解をすることができました。
これからも良い木製品づくりのために創意工夫をし、勉強を続けていきたいと思います。