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木のはなし

気候風土に合った木

花粉が飛び、花粉症の方には辛い季節になりました。
さて、桧は、日本列島の北は福島県、南は大分県、福岡県までに多く育林しています。
杉は、青森県から鹿児島県まで広く樹勢しています。
林業種苗法(りんぎょうしゅびょうほう)では、自然条件に適した区域に種苗の配布地域を定めています。雪深い日本海側の樹木の種苗を太平洋側の温暖な地域に植林しても生育しません。山が荒れることを防ぐ法律です。

同じ杉でも寒地の杉の葉は柔らかく、暖地は硬い葉です。

 

先人のはなしでは、昭和40年代、富山で生育がよかったボカ杉を隣接した岐阜県飛騨地方に植林したら育たず、山が荒れたことがあったそうです。

 

同じ杉でもその気候に適したように進化しているのでしょう。

また、土壌についても、里山近くの田畑を潰して桧を植えてある風景をいたるところで目にしますが、やせ地に向いた桧を肥沃な場所に植えても色が悪く伸びのない価値の低い木となります。気候風土に適した選択は大切ですね。

私たち、製材加工する立場では、寒い地域の木か、暖かい地域の木か、原木が見分けられると用途に応じた加工~使用ができます。

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