「種」について
前回に続き「種」についてお伝えします。
写真のように東濃桧の種の採種林です。
「東濃桧」をブランド化するために種から管理しようと提言され建設されました。
岐阜県東濃地域で選抜された東濃桧精英(選抜された)樹100本からクローンを採種し、現在の母樹が育栽されました。平成7年から開園しています。
場所は、岐阜県中津川市福岡字田之尻です。
標高500m、東南向き斜面に10haの敷地で営まれています。
採種園を案内していただきました。
母樹は、4mの高さで幹が切られて母樹の間隔も広くとってあります。
樹形誘導と呼び風が入りやすく作業効率のため施されています。
樹齢20年から30年が、種が多くとれます。
幹に白い紙が巻いてあるのは、種ができやすくなるように樹皮の形成層にジべラリン(種が出来易くする為の薬)を入れてあります。
全てクローン番号で管理します。
種の乾燥棚です。10月中ごろから11月はじめが、種をとる時期です。
平成28年には、14.5㎏の種を収穫されたそうです。1㎏で9000本の苗ができるそうですので約13万本分の種になります。
手作業が多く大変な仕事です。気候や土壌など地域に適した桧の種をつくる大切な仕事ですね。